TTL Propagationとは、IP NWからMPLS NW、または逆にMPLS NWからIP NWに転送するときに、 IPヘッダ内のTTL FieldとMPLSヘッダ内のTTL Field間で、お互いの値を引き継ぐ機能のことです。
例えば、以下のように動作します。
ただし、TTL Propagationが有効な場合、Traceroute等により(多くの場合、ISP業者が所有、管理する)MPLS NWの構成情報を、 所有業者以外の人間(例えばMPLS NWの利用者)でもある程度把握できてしまう、という問題があります。
TTL Propagationを無効にした場合、MPLSヘッダのTTL値は常に設定値(たいていは255)にセットされ、上記のような問題が発生しないようにできます。
このとき、IPヘッダのTTL値はMPLS NW上では変化しません。
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