内部ローカルアドレスを内部グローバルアドレスに多対 1 で変換するソース NAT について紹介します。
言い方はNAPT (ナプト:Network Address Port Translation)、PAT (パット:Port Address Translation)、NATオーバーロード、IP マスカレードなどと色々あります。
dynamic NAT に該当します。
3. 内部ローカルアドレスと内部グローバルアドレスを多対1で変換する
cisco ルータでは以下コマンドを使います。
送信元 192.168.1.0/24 だけを gigabitEthernet 0/1 に振られている IP アドレスへ変換したい場合は
(config)# access-list 1 192.168.1.0 0.0.0.255 (config)# ip nat inside source list 1 interface gigabitEtherenet 0/1 overload
任意のIPアドレスへ変換したい場合は
(config)# access-list 1 192.168.1.0 0.0.0.255 (config)# ip nat pool NATPOOL 200.1.1.31 200.1.1.31 netmask 255.255.255.0 (config)# ip nat inside source list 1 pool NAPTPOOL overload
となります。NAT テーブルは前記事で紹介した「多対多の dynamic NAT」と同じ動きになります。
なお、プールの IP アドレスの使われ方は、基本はプールの 1 番目のアドレスを使い続け、ポート枯渇により変換できなくなった場合は 2 番目のアドレスを使い始め、また変換できなくなったら次のアドレスへ、といった動作をします。次のアドレスがなくなったらパケットは破棄されます。
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