LTE/SIM 通信のパケットキャプチャする rawcap
有線や WiFi などをパケットキャプチャする際は Wireshark がよく使われますが、Surface 等のタブレットで SIM カードによる通信をパケットキャプチャする際には Wireshark は利用できません。
そのようなケースでは rawcap を使いましょう。
rawcap の注意事項
- IPv6 はサポートしていません
- .NET Framework 4.7.2 が必要です。
rawcap の使用方法
以下から rawcap.exe をダウンロードします。
RawCap - A raw socket sniffer for Windows
Can sniff localhost traffic on windows
ダウンロードした rawcap.exe をダブルクリックします。すると、以下のような画面が表示されます。
Interfaces:
0. 192.168.56.1 VirtualBox Host-Only Network Ethernet
1. 192.168.1.10 Wi-Fi Wireless80211
2. 23.45.67.89 携帯電話 Wwanpp
3. 127.0.0.1 Loopback Pseudo-Interface 1 Loopback
Select interface to sniff [default '0']: 2
上図の場合、赤太字にある通り 2 を選択します。
すると出力先ファイル名を聞かれます。
Output path or filename [default 'dumpfile.pcap']:
フルパスで指定してもよいですし、空欄のまま Enter をすれば rawcap.exe が配置されたフォルダ上に dumpfile.pcap という名前でキャプチャが生成されます。
Ctrl + C でキャプチャを終了します。
生成されたファイルは Wireshark で開けます。
ループバックアドレス宛てのパケットキャプチャ
Rawcap はループバックアドレス宛て (127.0.0.1 等) の IP 通信をパケットキャプチャする際にも利用できます。
先ほどのインタフェース選択時に 3 を選べばよいのです。
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