ピアグループのメリット
BGP ピアとは、2 台の BGP ルータ同士が TCP コネクションを確立し、BGP プロトコルで情報交換を行っている状態を指します。
一般的なピアの場合、BGP ルータはピア毎に設定を投入し、それゆえピア毎に『ルート情報を広報する処理』を実行しなければなりません。これは設定の手間だけでなく、CPU やメモリにも負荷を与えます。
ピアグループを使って設定をすると、設定行数を少なくするだけでなく、CPU やメモリの負荷も軽減することができます。全てのピアに同じルート情報を送ることが分かっており、処理を一斉にできるためです。
ピアグループには remote-as の設定から含めますので、iBGP と eBGP では同一ピアグループに所属させることはできません。
Cisco でのピアグループの設定
前述の構成図での、RT1 上でのピアグループ設定例を以下に示します。
まず最初にピアグループを定義します。ここでは PG という名前のピアグループを定義します。
RT1(config)# router bgp 12345 RT1(config-router)# neighbor PG peer-group
次にピアグループ PG の共通設定を投入します。
RT1(config-router)# neighbor PG remote-as 12345 RT1(config-router)# neighbor PG update-source loop 1 RT1(config-router)# neighbor PG next-hop-self
最後に、各ピアを【ピアグループ PG】に所属させる設定をします。
RT1(config-router)# neighbor 10.2.2.2 peer-group PG RT1(config-router)# neighbor 10.3.3.3 peer-group PG RT1(config-router)# neighbor 10.4.4.4 peer-group PG RT1(config-router)# neighbor 10.5.5.5 peer-group PG
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