クライアント側のコマンド編
ドメイン参加コマンド: 基本形
ドメイン参加させる端末で以下のように Add-Computer <Domain NetBIOS 名> コマンドを打ち、資格情報 (ドメイン管理者など) を入力するだけで OK。
PS C:> Add-Computer example
改めて考えてみると、私は PowerShell を過小評価してました。GUI で設定画面を出すより、Windowsキー + R で "powershell" と打ち、Shift と Ctrl 押しながら Enter を押し管理者権限で PowerShell を起動し、上記コマンドを打つだけでドメイン参加できるのです。もう GUI には戻れません。
ドメイン参加コマンド: 格納する OU を指定したい場合
デフォルトでは Computers コンテナに格納されますので、グループポリシー使う場合などは OU に移動するのは若干手間です。ドメイン参加時に OU を指定することもできます。
PS C:> Add-Computer example -OUPath 'OU=excomputers,DC=example,DC=com'
ドメイン参加コマンド: 資格情報を打たず非対話実行したい場合
以下の bat ファイルを作成します。P@ssw0rd の箇所を適切なものに変更してください。
powershell -Command "$user='Administrator'; $password=ConvertTo-SecureString -AsPlainText 'P@ssw0rd' -Force; $credential=New-Object system.Management.Automation.PSCredential $user,$password; Add-computer example -OUPath 'OU=excomputers,DC=example,DC=com' -Credential $credential; Restart-Computer"
上記ファイルを右クリックし、管理者権限で実行すれば OK です。
最後に Restart-Computer で再起動まで含めていますが、実行結果を確認したい場合はここを削除し、改行して pause を入れましょう。
ドメイン離脱 (WORKGROUP 環境移行)
管理者権限で PowerShell を起動し、以下を実行します。
PS C:> Remove-Computer -Credential example\administrator
ドメイン管理者のパスワード入力を求められます。その後再起動すれば OK です。
ドメインコントローラ側の確認・管理コマンド
コンピュータアカウントの検索
ホスト名が Desktop- で始まるコンピュータを探すときの PowerShell コマンド。
PS C:> Get-ADComputer -filter {Name -like "Desktop-*"}
コンピュータアカウントの削除
ドメイン離脱後も Enabled : False の状態でコンピュータが残るようです。
コンピュータアカウントを削除するときは、Get-ADComputer の -filter で 1 つに絞り、それを Remove-ADComputer に渡せば OK です。例えば Desktop-YMCA を削除するときは以下のようにします。
PS C:> Get-ADComputer -filter {Name -like "Desktop-YMCA"} | Remove-ADComputer
ドメイン参加しているクライアント側でドメイン離脱するときは "Remove-Computer"、ドメインコントローラ側でコンピュータアカウントを削除するときは "Remove-ADComputer" です。紛らわしいので気を付けましょう。
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