xfsaild とは
xfsaild とは XFS Active Item List Daemon の略です。
XFSは、ext3 や ext4 と同じく、ジャーナリングファイルシステムですが、そのジャーナルログは一時的にメインメモリの log buffer に格納され、最終的にはディスクに書き込まれます。
メインメモリの log buffer に存在し、まだディスクに書き込まれていないログの状態を "Active" と呼び、メモリ上の"Active Item List" というリストに格納されます。
この "Active Item List" の管理を司るプロセスが、xfsaild です。
参考URL
https://www.kernel.org/doc/Documentation/filesystems/xfs-delayed-logging-design.txt
blocked のログ
xfsaild関連のエラーでよく見るのが、以下のようなログです。
INFO: task xfsaild/dm-0:415 blocked for more than 120 seconds.
これはディスク負荷などの理由で、xfsaildが120秒以上ディスクアクセスが出来なかったことを報告するログです。影響はまちまちですが、Call Trace に発展するケースもままあります。
Call Trace については以下を参照して下さい。
【図解】Call Traceが出力されたときの見方
Call Traceとは Call Trace (読み方:こーるとれーす)とは、...
xfsaild のスレッドが D state のまま
負荷が高すぎたりディスク障害となると、場合によってはpsの結果が以下のようになります。
root 1755 0.0 0.0 0 0 ? D Nov19 9:46 [xfsaild/dm-2]
root 1767 0.0 0.0 0 0 ? D Nov19 9:44 [xfsaild/dm-1]
root 1770 0.0 0.0 0 0 ? D Nov19 9:57 [xfsaild/dm-3]
root 1773 0.0 0.0 0 0 ? D Nov16 9:59 [xfsaild/dm-0]
root 1767 0.0 0.0 0 0 ? D Nov19 9:44 [xfsaild/dm-1]
root 1770 0.0 0.0 0 0 ? D Nov19 9:57 [xfsaild/dm-3]
root 1773 0.0 0.0 0 0 ? D Nov16 9:59 [xfsaild/dm-0]
D State とは、一般的なLinuxのプロセス状態の1つで、"TASK_UNINTERRUPTIBLE"を意味します。
プロセスやスレッドがsleepモードに入っており、非同期シグナルプロセスに応答しない状態です。つまり、kill -9でもプロセスを停止できません。
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