プロバイダから動的 Global IP 1 個を払い出される場合は、PPP もしくは PPPoE の端末型払い出しが使われます。
具体的には、IPCP によって端末 (PC もしくはルータ等の NW 機器) の接続インタフェースに /32 の Global IP アドレスが振られます。
PPP もしくはPPPoE では WAN に /32 の IP を払い出すことができるため、Global IP を効率的に利用することができます。
NAPTによるインターネットアクセス
動的 Global IP を 1 個払い出された場合、PAT を使って複数の端末がインターネットアクセスできることができます。
Static NATによるサーバのインターネット公開
最近のブロードバンドルータでは、ISP によって動的に払い出されるグローバル IP を、あらかじめ決めたプライベート IP に変換する機能がついていることが多いです。これを使えば (時間によってアクセスすべきグローバル IP が変わるので、毎回確認は必要ですが) インターネットにサーバ等を公開することができます。
しかし毎回確認するのが大変であれば、動的 DNS (Dynamic DNS) サービスを使います。
動的DNSサービスを使ったサーバのインターネット公開
最近ではClouDNSなどの動的DNSサービスが増え、 自宅でサーバを立て、インターネット公開する人が増えてきました。
動的 DNS サービスとは、そのサービス提供者が保有しているドメイン内の URL (FQDN) を、任意の利用者の動的 Global IP と紐付ける、インターネット上のサービスです。
例えば ClouDNS では「cloudns.net」のドメインを保有しており、動的 DNS を利用したい人が cloudns.net にアカウント (ID パスワード) および「example.cloudns.net」等といった URL (FQDN) を登録し、 動的Global IP でそのサイトへアクセスし、ID パスワードによる認証を行うことで、その時点での動的 Global IP を example.dip.jp の名前解決アドレスに設定してもらうことができます。
なお、グローバル IP の更新作業は、ものによっては自動化することができます。
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