ディスクには色々な種類があります。
HDD (Hard Disk Drive)
単に HDD といっても、現在の主流でも SATA (読み方:サタ)、NL-SAS (読み方:ニアラインサス)、SAS (読み方:サス) の 3 種類があります。
一般に、この順番で安価&低性能です。
さらにその中でも HDD の性能指標である回転数によって性能が異なります。回転数が高いほど高性能です。
現状は数年前から 15 krpm (15,000 回転数/分) が限界のようです。これ以上の性能を求める場合は SSDを検討しましょう。
SSD(Solid State Drive)
いわゆる USB メモリでよく使われるフラッシュメモリです。(RAM を使う方式もあるようですが)
ハードディスクと違い、データを探すためのシーク (回転) が不要なため、ランダムアクセスの性能が高いです(シーケンシャルアクセスの性能はそこまで変わりません)。
最近では安価になってきており、導入が広がっています。
ディスク接続の通信速度
SAS ケーブルでは 6Gbps or 12Gbps、SATA ケーブルでは 3Gbps or 6Gbps あたりが主流です。NL-SAS は SAS ケーブルを使います。
HDD であっても SSD であっても、接続はたいてい SAS か SATA になります。
ファイルシステム
HDD は買った状態のままでは使えません。フォーマットという処理によりファイルシステムを構築し、そこに OS をインストールします。
OS がファイルシステムを管理しているのではありません。ファイルシステムを作った後、そこに OS をインストールし、OS からもファイルシステムを見れるようにするのです。
Windows であれば NTFS が使われます。Linux 系であれば ext4 か、最近は XFS になります。VMware ESXi では VMFS という独自のファイルシステムが使われます。
OS とファイルシステムの関係については以下も参照下さい。
パーティションタイプ
パーティションタイプには主に昔から使われている MBR (Master Boot Recod)、最近主流になりつつある GPT (GUID Partition Table) があります。
2TB 以上のボリュームを OS で扱う場合は GPT を選択する必要があります。それ以外に色々と異なる点はありますが、正直使っていてあまり意識することがありません。
サーバの選定時のポイント
サーバにディスクを積む場合は、RAID による冗長化をすることがほとんどです。
なので、SAS、NL-SAS、SATA の必要な容量はそれぞれどのくらいか?RAID レベルをどうするか?を考え、サーバに搭載できるドライブ数と価格面を考慮し、構成を決めます。
仮想化環境などではストレージを別途用意し、サーバと SAS やファイバチャネル、IP (iSCSI や NFS) 等で接続します。
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