フラッディング、ブロードキャスト、マルチキャストの違い

フラッディング(Flooding)ブロードキャスト(Broadcast)も、共にスイッチ上の(同一ブロードキャストドメイン内の)全ポート(入力インタフェースを除く)からEthernetフレームを送信するものになります。

この2つの違いについて説明します。

フラッディング(Flooding)

フラッディングは、ユニキャストMACアドレス宛の通信が、MACアドレステーブルに載っていないときに発生します。MACアドレステーブルに載っていないユニキャストMACアドレスは、どのポートから送信すればいいか分からないため、仕方なく全ポートから送信します。ただし、ユニキャストアドレスなので、そのMACアドレスを保有しない端末に届いたところで、破棄されるため、影響は微々たるものになります。

ブロードキャスト(Broadcast)

ブロードキャストは、「ブロードキャストMACアドレス」宛の通信が来た時に発生します。L2スイッチであればL2ブロードキャストアドレス(FF:FF:FF:FF:FF:FF)が来た時、L3スイッチであればそれに加え、ディレクティッド・ブロードキャストアドレスが来た時にブロードキャストとして、意図的に全ポートから送信します

マルチキャスト(Multicast)

また、宛先MACアドレスがマルチキャストMACアドレスの場合も意図的に全ポートから送信されます。例えば 0100:1234:5678 というマルチキャストMACアドレスがあったとし、端末Aと端末CがこのマルチキャストMACアドレスに参加していたとします。

その場合、端末Bと端末Dもマルチキャストを受信してしますが、これを破棄します。

端末Bと端末Dにマルチキャスト自体を送信させたくない場合には、L2スイッチにてIGMP snooping 機能を有効にする必要があります。これにより端末から送信されるIGMP(マルチキャストアドレスへの参加)を監視し、端末Bと端末Dへの送信を抑制し、端末Aと端末Cのみに送信することができます。

このIGMPは、マルチキャストルーティングを行うときに使うものです。同一セグメントにマルチキャストの送信者と受信者がいる場合にこのIGMP snoopingを有効にしている場合、不具合が発生することがありますので注意が必要です。つまり、同一セグメント内でマルチキャストの送受信を行いたい場合は、IGMP snoopingは無効にし、全ポートからブロードキャストさせるのがベストプラクティスになります

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